この前の腰道具、気になってませんか?
気になってないという方も、ちょっとお付き合いください。
ケースから中身を引き出すと
ナイフにハサミ、栓抜き缶切り
+-ドライバー、そしてプライヤー
これが「マルチプライヤー」といわれる所以です。(これはペンチですが…)
社会人1年目から6年間、プロパンガス屋さんにいたので
こんな火の出るノズルを掃除する針とマルチプライヤーを常に持ち歩いて、
「湯沸し器が調子が悪いので様子見て!」などといわれると
待ってましたと、腰から自慢の道具を取り出し、サッと直してしまう
…というのが我ながらカッコいいなと思ってました。
ある日、風呂釜の火が着かなくなったとの連絡に、
いつものように道具を取り出し修理、使えるようにしました。
お客様はこれで風呂に入れると喜んでいるように見えたのですが…
後日、先輩から「このまえ、〇〇邸の風呂釜修理しただろ。」といわれ、
おっ、お客様から感謝の言葉カナと思いきや…
「あの後、すぐに新しい風呂釜に交換したぞ。」
え~せっかく直したのに
!!と思いましたが、
お客様曰く、
あの時「古いからもう交換したらどうですか。」と聞いてもらえれば、
すぐにでも取り替えお願いしたのだけれど、
聞く耳持たず修理をやり始め直されてしまったので、
言いそびれてしまったとのこと…
自分の思い込みが強く、お客様の真意に全く気付くことが出来ませんでした。
プロパンガス屋さんにいた6年間の中で忘れられない出来事の一つです。